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発言

『正しさを疑え!』第11回
自民党よ、矜恃を見せよ!!

真山 仁

コロナ禍での安倍晋三総理の迷走が止まらない。
しかも、最近では、メディアの前で取材に応じることすら、ほとんど拒絶している。

アベノマスク、五輪開催と新型コロナウイルス対応の駆け引き、前法相夫妻逮捕、電通問題等々、失政を問えば枚挙に暇がない。
そして、時に「責任を痛感している」と述べるくせに、責任は一切取らない。

コロナ禍だけではなく、米中関係も日韓関係も、世界情勢も異常事態という状況で、こんな人物が総理でいて良いのだろうか。
そう思う日本人は多いはずだ。

だが、当人は嵐が去るのを待つように、ひたすら批判を無視し、逃げ続ける。
支持率が下がろうが、SNSで国民から痛烈な批判を浴びようが、本人が居座り続ける限り、安倍総理の長期政権記録は更新を続ける。

こんな日本で良いのだろうか。
野党は何をしている! とはもはや問うまい。

今、問題なのは、政権党であり、安倍晋三という人物を党総裁に担ぐ自民党だ。
自民党員、そして自民党選出の国会議員は、こんな無責任で、国民への責任を一顧だにしない人物を、いつまでも総裁として、そして、日本国の総理として認めて良いと考えているのだろうか。

「いずれ、安倍は辞めるだろう。それは、来年かも知れないが、そう長くない」
メディアの幹部や霞ヶ関、永田町の知り合いたちは、みな訳知り顔でそう呟く。
待って欲しい。あなたたちは、それまで我慢するというのか。

今、自民党がやるべきなのは、安倍の勝手を認めず、あなた方が国民のために安倍を辞めさせることではないのか。
国民を愚弄し、とてつもない借金を増やしているのに、なおも人気取りのためにカネをばらまく人物に、辞職する権利まで与えたまま、ため息だけをついて傍観するというのか。

「野党は、文句を言うだけでダメだ。無責任だ」とあなたたちが言うのであれば、この非常事態時に背を向ける総理に引導を渡すことこそが、責任与党ではないのだろうか。

自民党よ、今こそ、矜恃を見せる時だ!! 

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